突然ですが…
私はこの映画が悶絶するほど好きだーーーーーー!
もう10年も前になるのか…
この映画を観たのは。( ´∀`)
もしかしたら覚えておられる方もいるかもしれない。
この映画のCMは昼間には流せないような画像だった。
おびただしい数の男女が裸で抱きあっている
ある意味壮大なシーン。
世間には衝撃が走ったが
私としてはそのシーンを美しいと思ったものだった。
それよりも何よりも!香り好きなら
この映画の舞台が南フランスのグラースである事に心が踊るはずだ。(*≧m≦*)
香水といえばグラース。
花やハーブから香料を抽出する一大産地である。
映画のシーンには
ラベンダーやジャスミンが咲き乱れうっとりするほど美しい。(о´∀`о)
そして現在ではあまり行われていない
アンフルラージュ - Wikipedia(冷浸法)
と言われる香料の抽出を映画内で再現している。
山のように積んである…あれは黄水仙だったろうか
黄色い花を油脂を塗ったガラス板に丁寧に並べているシーンも
ため息がでるほど美しかった。
画面から香りを感じるとも言われたこの映画
くんか星人が観に行かない訳はない!
その頃の同僚と2人でこの映画を観に行った。
しかし最初、見事にそんな私の甘い夢は打ち砕かれる。
冒頭の主人公が生まれるシーンが壮絶でキレイのイメージは
っっったくなかった。(⊙ロ⊙)
皆さん何故フランスが香水が有名か知ってはりますか?
この映画の舞台は18世紀のフランス。
マリーアントワネット✨とかの時代ですよね。
この時代フランスの人は
風呂なんて入らない(ショックだがまだ許す)
瓶に用を足して窓から投げ捨てる(無理。もう無理)
なんてことをしていたので、当然
くちゃい!!(c" ತ,_ತ)
その悪臭を抑える為に香水文化が発達したのだとか。
ハイヒールが誕生したのも、ウ〇コをベタ踏みしない為だったとか…
オスカル様がオスカル様がオスカル様がそんなこと…ううううううう_:(´ཀ`」 ∠):
ま。そんなフランスのセーヌ川の近くの市場で主人公は
この世の物とは思えないどろぐちゃの場所で産み落とされるのですが…
このシーンが超グロすぎて大画面では…とても…観れなくて
目をつぶってしまいました。(DVDなら平気ー慣れたー)
ホンマ美しいシーンとのギャップが凄いんですよねー(((uдu*)ゥンゥン
数奇な運命を背負った主人公グルヌイユは
誰にも愛されず、相手にされず成長していくのですが
なんと!犬並み(いや、それ以上やな!神の域に達してる)
の嗅覚を持っていたんです!←羨ましい…少し分けて欲しいYO(。 >艸<)
グルヌイユ役のベン・ウィショー素敵✨✨✨
ある日彼は一人の美しい女性から
えもいわれぬ良い香りを感じる。
ただ、ただ香りを嗅ぎたかっただけなのに
偶然手にかけて殺してしまう。
このシーンも美しいのですが、不思議なことにその女性はグルヌイユが触れるほど
傍にきても気がつかないんですよね。
そこに主人公の悲劇が全部つまっているですよねーうううう(´°̥̥̥̥̥̥̥̥ω°̥̥̥̥̥̥̥̥`)
彼は自分が欲しいと思った香りを香水にして所有したいと
思うようになり、パフューマーに弟子入りします。
この先生役がダスティン・ホフマンなんですよー!
さすが名優!
落ちぶれたパフューマーの役ですが、
滑稽な部分と師として人生の先輩として威厳ある部分との2面を
うまく演じていてすんばらしかった!
グルヌイユの作った香水を嗅いでパラダイスにイッちゃうシーン
最高です。∠( `°∀°)/
その後、先生と別れてグラースへ向かう途中に
彼が哀しい自分の秘密に気付くシーンがあります。
その秘密こそが誰も彼を気にしない、記憶にも残らない原因なんです。
私このシーンがかなり キちゃってもう辛くて辛くて。
一気にグルヌイユに感情移入してしまいました.°(ಗдಗ。)°.
グラースに移りアンフルラージュ製法で、
次々に女性の香りをものにしていくグルヌイユ。
香りを取られて死んだ女性たちが、これまた
美しい花の中とかに横たわっているんですよ!
ああ美しい✨👈おい。
彼の香りの採り方を見て(予告編でチラッと見れます✨)
やってみたいなー。イヤやられてみたいなー。
私なら大人しくしとくのになあー。👈(グルヌイユの狙いは清い美少女)辛
アンフルラージュで採れた私の香りってどんなんやろ!ワクワク👈(だから無理やて。ニーズないやんか!自爆)
そんな訳で彼は人殺しになっちゃうんですよね。
最高の香水を作る為に。
彼が最後に狙ったのはこの映画のポスターにもなってる
あの赤毛の美少女。(*☻-☻*)
彼女を手に入れたら香水は完成する。
アラン・リックマン(ハリポタのスネイプ先生の人。)
演ずる美少女のお父さんが娘を守るため奮闘するも破れ
グルヌイユはとうとう自分の香水を完成させる。👈パチパチパチ!おい。
まあそれから圧巻のラストに向かう訳ですが…
彼の香水が凄すぎてそれを嗅いだ民衆にENGEL✨✨✨✨✨
とたたえられ、あの例の裸で抱き合う民衆シーンになるのだが…
でも彼は気づいちゃったんですね。
愛されてるのは自分ではなくこの香りだと。
あの哀しそうな顔が忘れられない。
そして衝撃のラストシーン。
え
あ
え
え
え…
ええええええええええええ
まて!おい!
ま…
…
…
おおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおお
通常では考えられない衝撃過ぎるラスト。
哀しすぎるラスト。
なぜグルヌイユがそうせざるをえなかったのかを考えると
涙が止まらない。
私は映画の後に原作を読んだ。
私的には正解だった。
原作はわりと淡々と描かれている。
先に読んでいたら彼をこんなに好きになってなかった。
彼の悲しみや絶望が胸に突き刺さらなかったかもしれない。
その代わり映像では表現しきれない深い理由がわかった。
その後に映画を見直すと
ああ。それでか。そうか 涙
と思えた。
これは一人の哀しい男の人の物語。
彼の事をもっとわかって寄り添う人がいれば
彼はモンスターにならなかったかもしれない。
後世に名を残す凄い人だったかもしれない。
美しさと芳しさと胸が搾り取られるような哀しいお話。
私は彼に会いたかった。