Gardenがーでん

ひとりの主婦の小さな世界 

今週のお題「おとうさん」

お父さん。

 

私にとっては特別な人だった。

 

今でも父に対する私の思いは異常だなと感じている。

 

私は父と1度も一緒に暮らした事がない。

 

父は時々しか会えない人だった。

 

私だけのお父さんじゃなかった。

 

ずっと私だけのお父さんにしたかったけど、結局ならぬまま亡くなった。

 

 

父が亡くなった時に書いたブログがある。

 

以下がそうだ。

 

=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 

 

お父ちゃんが死んだ


もう長くないて自分でゆうてたけど

呼ばれて行った時はもう餓鬼みたいになってた。

私やてわかってたかな

亡者が地獄で苦しんでいるみたいやった。

古くからの友人というおばさんと一緒に1晩ついた。

1分もじっとしてない 苦しがって手を差し伸べる

握ると少しだけ落ち着く の繰り返し

次の日の昼呼吸が苦しくなってだんだん呼吸の数が少なくなって

沢山の友人達に声をかけられ泣いてもらって

死んだ
 
 


娘に

お母さんだけ泣いてなかったな

と言われた


泣けるかいな


あんなに愛されている憎い憎いこの人のために

私よりずっとこの人と過ごせていたあの人達の前で

どんだけ欲しくても最後まで私のものでなかったこの人のために


私の業の深さには自分自身でもまいる

しんどい

1週間普段どうり過ごした


仕事では同僚に多大な迷惑をかけた。

その上2日出社した後

流行でないB型インフルで倒れた

タミフルも効かず熱は下がらず

情けなくて涙涙の日々

ココロの底からありがたい同僚、友人の声


私は幸せ

わかってる

幸せだけみろ

父の古い友人にもいわれた



わかってるのに

わかってるのに

ちょっとずつしか泣けなくて


私の業は消えなくて

父と一緒にくらしてみたかった

いつも家にいて私だけの父でいて欲しかった

他の人のものじゃない父がほしかった


お父ちゃんのばか

おとうちゃんのばーか

ばーかばーか

 

 

       2009.6

=-=-=-=-=-=-=-=-=-==-=-=-=-=-=-=-=-=-=

 

 

40歳になろうとしているオバハンなのにまるで赤子のようなこの文章。

 

笑える。

 

 

父に対しては完璧に時が止まっているんだよなあ、、、

 

 

今でもバーカとは思っているが、年々あの

灼熱の炎に呑まれているような苦しみは段々と鎮火してきている。

 

 

自分がばあさんになったからか?

 

 

いや違う。

 

 

旦那が何も言わず

根気よく

水をかけ続けてくれたから。

 

 

しつこく

粘着質な私にビトビトになりながら

笑っていてくれたから。

 

 

私がずっと欲しかったものを

くれたから。

 

30年も水まきして

やっと今ここだけど。

 

根気のある人だ。全く。

 

 

 

 

娘たちさえも羨ましかったなあ。

お父さんがお父さんでいてくれているから。

 

 

そんな娘たちは逆に父親と近すぎて大ゲンカしたり、避けてみたりとまあ普通の成長を遂げている。

 

 

 

私は

欲しい物を手に入れているんだなあ。

 

 

お父さん

私は幸せなんだよ。

 

ばーか。

 

 

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