我が津山の星🌟オダギリジョー監督作品
「ある船頭の話」をようやく観た!
ジョーの事だから感覚的で難解かもしれんと決め付けて、なるたけ心に余裕がある時に見ようと決意していました。
とうとうその日が来ましてね、、
いざ観始めたんですよ、、そしたら、、、
冒頭から直ぐに「ちゃうやーん!!思てたんとちゃうやーん!」とイメージを覆された!!!!
とにかく映像がめちゃめちゃめちゃめちゃ綺麗✨✨
美しい日本の原風景をこれでもか!ゆうほどユックリ見せてくれるオープニング。
長いんよ。ここ。まー長い。フランス映画みたいに長い。でもね、、それが嫌じゃないの。ホンマ綺麗すぎて。。
とにかく風景が美術品のよう。
カメラを回してるのはクリストファードイル。
なーーーるほどおー!凄いなあ。ドイルさん。
神やわ。神。
神と言えば主演の柄本明さんがもう神々しいくらい素晴らしい演技やった、、、
柄本明さん演じる船頭さんと美しい景色だけでもう大成功の映画だと言える。
オダギリ監督がとても丁寧に船頭さんの暮らしを描いていたので、物語にグイッと引き込まれたなあ。。
ほとんど川辺の撮影で、殆どが船を渡すシーンだし真冬の雪のシーンもあるし撮影現場は相当過酷だったと思う。それを耐え抜いて船頭を演じきった柄本明さんはホンマ凄い!
インタビューで柄本さんが、「監督は優しいけどやらせる事は過酷!」と言ってはった!わかる~!
そいでもって、この物語は船頭を生業としている男と村の人々
の交流を通して描かれているんですよ。
船頭さんの仕事場兼住居の直ぐそばでは大きな橋をかける工事が行われているんですね。そう、あの橋がかかると船頭の仕事は無くなってしまう、、
お客は船頭さんの気持ちも考えず橋に対する期待ばかり口にする、、
船頭を慕う若者。船頭にたよる村人もいたが、
橋が彼の生活を人との関係性を狂わせていく。
この話のキーマンとして川に流れてきた少女がいる。ひとりぼっちだった彼に守ってやりたい存在ができたのだ。
この映画の解説で船頭がこの少女に出会った事で何かが狂い始めると書かれているのを見るが、私はそうは思わない。狂い始める原因は近代化であり、その象徴が橋だ。
船頭さんが普段見せない心のうちを想像で爆発させるシーンすごかったなあ。。。
津山人としてはつい八つ墓村事件を思い起こしてしまいましたが。。
少女が船頭さんの胸の内を察してくれたおかげで彼は事件をおこさなくて済んだんじゃないかな。。私はそう思うので少女の存在をマイナスとは捉えられません。
私は孤独な二人がお互いに頼る相手を得られたと感じたので、ラストシーンに絶望しなかった。これから先に起こりうる困難をかんがえれば不安な雰囲気は拭えないけどもだ。
さて、次にキャストのお話をさせてください。ジョー監督、、
超豪華過ぎですよね、、、
もーしんどいくらいですわ。笑
おかげで映画に深みやうま味が出まくりなんですわ。
出演者の名前あげるのここでは辞めますね。
映画見て、
あ!〇〇さん!
え?マジ!?〇〇さんやん!て思って欲しい!
これがずーっと続くんですよっ。
でもその中であえて挙げさせて欲しいのが
村上虹郎くん。
めちゃ良かった。でもね、、、
この映画でただ一つの疑問と言うか文句なんだけど、彼なんであそこまで変化すんの!?余りに余りで違和感ぱない!橋のせいだってわかるけど、、
私が読み切れてないんだろうけども!
あんまりだー( ; ; )
それと、、
河本準一さん!👈オダギリ監督津山の同級生友情出演!?
彼の役は期待を全く裏切りません!!
ご安心ください!!笑
でもなぜか何度も思い出すのは橋の上のシーンの永瀬正敏さんかな。
彼が一番見ている人に近い感覚のキャラクターではなかろうか。
だからなのかな、、
沢山の豪華キャストやそれぞれのエピソードもなかなか沁みるのですが、やはりこれは「ある船頭」さんのプロモーションビデオのような気もします。それほどまでに柄本明さん演じる船頭の暮らしが丁寧に丁寧に描かれていました。
まさに映像の美術品だと言えるでしょう。
オダギリ君がインタビューで「観た人一人一人に解釈がある。」って言っていた。
あ、押しつけない監督だ、、
私と同じ感性だなと思い、なんだか嬉しくなりました。
オダギリ監督!私はこんな感想です。
何度も繰り返し見たい映画になりましたよ!
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