待ち続けた、、最初にニュースを聞いてからひたすら待ち続けた、、
やっと、やっとこの日が来たのだ!!
寅さんに会える。会えるんだ!!!
.°(ಗдಗ。)°.
ガチ勢の私は先日買った寅さんのパーカーを装着!!笑
会場の仕事納めを終えてから、旦那が待つ映画館に走った!!(● ˃̶͈̀ロ˂̶͈́)੭ꠥ⁾⁾
今回旦那が一緒。
俺だって観たいと言い出した時は驚いた。
嫁がガチ勢のせいなのか??なんだか不思議な気持ちになる。
席につき、予告だけで涙が出るとわかっている私は吸水性の良いタオルハンカチを握りしめてスタンばった!
冒頭は満男の夢から始まる。
寅さんシリーズの定番、寅さんが見ている夢からのファーストシーンと同じなんたけど。。
満男の夢は寅さんのとは違い昔の甘く狂おしい思い出だ。
そんな満男の夢を覚ますのは彼の娘。
満男が中3の女子のパパかあ。そんな歳だよなあ。むしろ娘を持つの遅いくらいだよ。
満男は私の1つ下だもん。同じ時代を生きてきた同世代だから。
ちゃーちゃららららららー
どんよりな気持ちを引き裂くように流れはじめたお馴染みの主題歌!
軽快な感じで桑田佳祐が歌い始める。
第一時涙腺崩壊!
あかん。
PVで観るのとは違いダイレクトに本編にこれが入ると、、、
寅さんはもういないんだ、、、、
もういないんだ感が溢れてダラダラダラ涙が流れてしまいました。
あかん!辛い!!!まだ慣れない~(;_;)
本編のお話はネタバレになるので詳しい事は言えませんが、、、
お話のところどころでふと、くるま屋の人々が寅さんの事を思い出します。
その時に過去のシーンが流れるんです。
それが絶妙かつ自然で。。( ; _ ; )
いつもこの家に寅さんはいるんだなあと感じる事ができました。。
満男にいたっては「ここに伯父さんがいてくれたら、、」と相変わらず寅さんを頼りたい気持ち満載。
でも物語の最後の方では、きっと伯父さんならこうするという行動をするとことがあるんです、、、ああ、寅さんの想いを継承している!と胸熱になるシーンですね。涙がジワーと出ましたね。
初恋の人いづみと再会した満男のストーリーが繰り広げられるのですが、ラストの盛り上がりは、もしかして!もしかして!成就?成就?満男が寅さんの想いも引っくるめてシリーズ最強の大逆転?とドキドキ💓しました。
でもやっぱり「男はつらいよ」なんだなあー。
満男は寅さんの甥っ子だもんなー。
随所随所でみせる優しさもソックリなんだよ。満男ー!(/ _ ; )
そしてお伝えしなきゃいけないのは、この50作目を彩るキャラクターたちですね♪
では僭越ながらご紹介させていただきます。
まずは超ニューキャラクター!
諏訪ユリ
満男の一人娘。可愛い…ひたすら可愛い…正直ありえなす。
顔も性格も全部完璧…
どうしたらこんな娘が出来上がるんだ…
きっと周りの人に愛されて大切に育てられたんだろうな。
寅さんはメロメロだろうなー*:.。.(*ˆ﹀ˆ*).。.:*
私の旦那は一目ぼれしてましたよ。
ずっと可愛い可愛いってしつこいくらい。現実の娘とあまりにも違いすぎるからであろう。。哀れな…笑
続いて衝撃のニューキャラクター!
御前様
笠智衆さんの後を笹野高史さんが引き継ぐのは聞いていたが、どんな形でなのか気になっていたんですよ!
物語の冒頭で出てきますが、「先代に代わって」というセリフがあったので以前の御前様とは別人ということが確認できました。
劇中ではおいちゃん、おばちゃんも鬼籍に入っているんだから、御前様も同様のはずですよね。。。
でもこの御前様もきっと良い人で、この町に溶け込んでいるんだろうなあ…と安心しました。
新しいキャラクター
高野節子
池脇千鶴さん演じる小説家満男の担当編集者。
なじむ、、この座組になじみ過ぎる…
1回だけなんてもったいない。
やもめ満男の明るい展望が見えてきそうな重要キャラクターです。
ここからはお馴染みのキャラクターについて語らせていただきます。
さくらさん。
寅さんの大切な妹のさくらさん。
おばあちゃんになっていたけど、さくらさんだあ~って思いました。
孫が可愛いんだろうなあ。女の子だったので嬉しかったんじゃないだろうか。
自分の浴衣を仕立て直してユリちゃんに着せたり。
幸せなおばあちゃんだ。
さくらさんも又色んな人の愛情を一身に受けたはずだから。
博さん。
博さんもしっかりおじいちゃんになっていたなあ。ずっといい旦那さんだったんだろうなあ。
冒頭に50年前のプロポーズシーンが流れるんだけど、カッコイイんだよねメチャ。
年取ったなあ。同じ人なのか?と思うほどだ。
時の流れを感じたのは、様変わりしたくるまやさんもしかり。
一番に大きい変化は団子屋がカフェになっていたこと。(映画では何も語られずサラッと描かれていました。)でもお店の中の空気感で違和感を感じさせないんです。
時の流れを表してはいるがファンを裏切らない山田監督凄いよ、、、
しかし、茶の間は老夫婦の生活に合わせてソファーが置いてあったり、手すりが付いていたり。
そしてくるまやの裏手にあった印刷工場はマンションに変わり、そこからやってくるのはお馴染みのタコ社長ではなく、彼の娘の朱美ちゃん。
タコ社長にそっくりの登場の仕方やおしゃべり。嬉しい。
でももう社長はいないんだなということも思い知らされる。。。
(朱美さんの息子が出て来るんだけどかなり笑えます。やんちゃぽいけどちょっと間抜けでダサイ子。彼のサイドストーリーみたいくらい。笑)
寅さんの舎弟の源公も歳をとったなあと思うシーンがありまして。
彼の仕事の1つで帝釈天の鐘撞きがあるんですが、、、
それをハアハア言ってついていました。
彼もおじいちゃんになったんだなあ。。。。。。
寅さんシリーズの最大のマドンナのリリーさんも老いを感じるシーンがありました。
リリーさんは一生寅さんを想って死んでいくんだろうなあ。
そんな登場だった。
私はリリーさんが一番寅さんに似合っていたとか、結婚すればよかったとか考えた事はない。その理由は簡単。寅さんが誰かの物になるなんてイヤだったから。笑
いつか自分も寅さんに出会えるんじゃないかって思っていたのかもしれない。
私はそれほど寅さんが好きだった。
夏木マリさんが満男の初恋の人のお母さん役で出ているのですが、映画を観たときに凄く違和感を感じました。
なんか私らの知っているシャープな夏木マリじゃないんです。
後ろ姿をみたときお尻や足がもっさりしていて、違う人みたいで驚きました。
後で彼女のインタビューを読むと、衣装さんが用意してくれたシュッとしたパンツはこの役には合わないと思って自分ですこしやぼったく見えるパンツを用意されたそう。
女優や~夏木マリやっぱカッコイイ!!!
後、ものすごいインパクトで圧倒されたのは、いづみの父親役の橋爪功さん。
凄かった、、、映画帰り旦那と「橋爪功すげええええええええええええ~」と言いあいながら帰ったくらい。
年老いてもなお人間は汚さいやらしさを丸出しにしてしまう。という恐ろしさを見せてくれた。きっと博さんとは真逆の生き方をしてしまった人の末路なんだな…と思わせる。怖いシーンでもありました。
インパクトでいえば、満男のサイン会に来ていた大阪のおばちゃんを演じていた濱田マリ。最高に笑いました!もしかして私あんなんかもしれない。とわが身を振り返りました。笑
これだけ書いても今回の重要人物いづみについて語らない私よ。👈
はい。好きじゃないんです。
はい。単なる嫉妬です。羨ましかったからです。
幸薄い少女役で今回は素晴らしい女性だなとわかったんだけど、、、
好きになれない。。
彼女は暖かい家庭をもった満男が羨ましいと言っていたけど、私は寅さんに大切にされたいづみちゃんが羨ましかった。
私はこちらとあちらの世界があいまいだ。
風に向かった俺の名前を呼べ。と寅さんは言った。
満男が来てくれないじゃないかと言っていたが、、
寅さんっていつもそばにいてくれているというより、もう自分の中にいるのかもしれない。
私たちは、寅さんならきっとこうするだろうと満男のように思う事ができるのではないか。
それに気づいた。
これだけ時間の流れを描いていた映画だけど、、
誰も誰一人寅さんが死んだなんて思ってない。
帰ってこないだけだから。
死んだって聞いてないから。
寅さんは死なない
寅さんを好きな私たち全員の中に沁みついている。
どうやって生きていけばよいか常に教えてくれる指標だ。
だから寅さんは死なない。
なんかさ。
もうサンタと同じレベルの人物なんじゃないかな。
映画のEDでは渥美清の男はつらいよの歌が流れた。
今年一番の涙腺崩壊。
しゃくりあげて泣いてしもたわ!!!!!
年末の遅い時間のせいか映画館はガラガラ。年寄夫婦数組とわかい姉ちゃんグループ1組。大声で笑うのは私だけ。旦那は恥ずかしいと言ったけど、、
違うねん。
「男はつらいよ」は会場全体が笑い声でいっぱいだったんだよ。
それがさ。それが「男はつらいよ」の正式な観賞の仕方やねん。
会場全体で楽しい感情を共有する場所やねん。
ああ。パンパンに詰まった会場で同じ気持ちの人と観たいなあ。。
最後に劇場で買えるおすすめグッズをご紹介
パンフ💕
携帯ケース💕
クリアファイル💕
でもイチ押しは、、
ノート✨✨✨
これ普通のノートとちがうんですよね!
最終ページには全作品の名前がズラーっと!
これは「男はつらいよ」の映画みたら一作ずつ感想を書き綴るノートだ。
たまらんわ!
書き綴るわ!
ブログの下書きになるわ!
さいこう!
今回の映画は初心者にとっては寅さんの入門編。
長年のファンには最高の贈り物ってお触書があったけど、、
マジそれな!!!!!
初めて観た人は寅さんに会いたくなるだろうし、
長年のファンは私のように寅さんはすでにここにいるって気づく。
そんなそんな宝物のような映画でした。
山田洋次監督ありがとう。
旦那は帰りに二冊も寅さん本買いました。笑