Gardenがーでん

ひとりの主婦の小さな世界 

映画「東京オリンピック 1964」は人を映す映画だった

東京オリンピック1964を観た。市川崑監督による記録映画だ。

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自分が生まれる前なので正直今まではあまり興味が無かったのだが、2020大会を盛り上げる為に作られたであろう

「いだてん」なり

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「エール」なり

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のオリンピック関係ドラマに夢中にさせられたので観てみる気持ちになった。

 

映画的なイメージの部分も幾らかあり、それはいらないな~と思いましたがそういう時代だったのかなと。。でも競技や観客、東京の生の空気感を感じることのできる作りになっていました。

開会式のシーンで古関裕而氏の作曲したオリンピックマーチが流れると「エール」を思い出して胸熱になりましたね~

東京2020古関裕而氏の曲が流れた時は懐かしい嬉しい気持ちと同時に新しいものにして欲しかったなあと感じて複雑でしたが、、、

 

最終聖火ランナーの坂井義則さんが走るシーン。立派で日本人として誇らしい。。それに点火台の高いこと!まだあるまだある、、まだあるんか~い!と驚きました。あの階段を駆け上がるなんてすごい~~

でも「いだてん」を観ていたので、彼も色々な思いを抱えて走っていたんだと実際の映像を感慨深い思いで見つめました。

 

競技を観ていると外国人選手の体格の大きさ、圧倒的な強さを思い知る。決勝に日本人がいない。。陸上なんてホンマいない。

棒高跳び等は夜暗くなるまで競技をしているので周りが真っ暗。こんな中でやってたの??大丈夫???てくらい。実際はどのくらいのあかりがあったのだろう。

しかし競技によって選手の動きというより表情(アップ)が映し出されていて、ものすんごいリアル。競技をする人というより、その人そのものを捉えてる感じが良かった。

なんだか応援したくなる。笑

それに競技をサポートするスタッフがどんな仕事をしていたのか詳細に映されていたのも映画ならではで見れて良かったなあ。

応援席の人達のイキイキした笑顔。最高。こちらもずっと見ていたい。。

 

ほとんど日本人をみない陸上で日本人女性選手がいた!

80mハードルに出ていた依田郁子さん。右足にサポーター。ケガをしていたのだろうか?競技前に口笛を吹いてウロウロ。突如でんぐり返しをしたり、顔に何か白いものを塗っている。。スタート台?の後ろにレモンをそっと置いてスタートの準備。

も~彼女が気になって仕方なくなりました!

競技はスタートして誰よりも早くハードルを飛んでいたように見えたのですが結果は5位。その時のアナウンサーの「残念ながら依田はダメ!依田はダメ!しかしよくやりました!」の言葉。ダメて。。。色んな理由もあるかもしれないけど!ダメって傷つくわ!!!と私一人で憤慨。。

余りにも彼女の事が知りたくなって色々調べてみたら自ら命を絶った最期だと知った。

凄い選手であると同時にとてつもなく繊細な女性だったのだ。。うううう、、、

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レスリングや柔道、体操などは日本が強くちょっと安心してみれた。

ボクシングはバンタム級で金メダル。あしたのジョーがバンタムなのはこれが影響しているのだろうか??

 

そして又々私を胸アツにさせたのが女子バレーボール「東洋の魔女」だ!

やばい、、かっこいい!!!!初めて見た!!!ソビエトとの死闘!!!

わあ~これリアルタイムで見たかったなあ!

「いだてん」の東洋の魔女のシーンも好きだけど、本物凄い!

みれて良かった~

 

最後にマラソンで有名なアベベ選手が平気な顔でしゅい~んと走っている。。

なんという体力なんだろう。信じられない。倒れて棄権している選手をみると「いだてん」の金栗さんを思い出した。彼も初めてのオリンピックで熱中症になって倒れてしまったのだ。。日本の気候が体にあわない選手もたくさんいただろう。だから余計にアベベ何者???ってなる。そりゃあ歴史に名を刻むわあ。

でもここで日本の円谷選手が銅メダル!!!おめでとう!!そしてありがとう!!!

 

日本人が決勝にいない1964の競技を見ていて、思うのが2020には日本人もそこにいて活躍しているという嬉しさ。。

 

閉会式は選手たちが自由にお互いをたたえあっての行進。

これぞ平和の象徴。。世界中の人々が笑顔で同じ空間にいる。。。

昭和の天皇様も笑顔で手を振っておられて、、、、、

どうしてどうしてこの状態が長続きしないのだろう。どうしてだろう。どうして。

そう思うと胸が締め付けられる。。

次のオリンピックまでにこの風景がもどって来る事を祈りたい。

 

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