平成最後の~という言葉がはやっている。
私はそんなに感慨深く思っていなかった。
だって、平成は予告ありで終わるから。
昭和はある日突然終わった。
それも天皇さんがお隠れになったということで。
昭和生まれの人でも最後の方の生まれの人はあの時の混乱を覚えていない。
ほとんど平成生まれと同じ感覚だ。
ある日突然、日本が止まった。
厳密にいえばとまりなぞしていないが。
テレビは24時間、天皇陛下御制御のニュースのみが流れ、一般のCMも自粛。
唯一公共広告機構のCMだけが流れ、それが無限ループだった為、日本中がそのCMに洗脳された。
一般ぴーぽーは時が止まったような日々だったが、実際はえらいことだったに違いない。
始まって1週間で終わった昭和64年。
当時、はんこ屋さんが大儲かりしたと聞いた。
あの頃まだパソコンはあまり普及してなく、事務仕事も手書きが多かった。
日付を記すのに「昭和」のはんこを使っていたためだ。
そういえば、あの年のカレンダーってどうなっていたんだっけ。
昭和64年のまま年末まで使ったかなあ。
でも新しい時代への希望もあったなあ。
そんな昭和の終わりと比べてみると…
平成天皇さんはお隠れではない。
また元号が変わるんだなあ。とは思う。
まさか自分が3つの元号を生きられるとは思っていなかったので驚いてはいるのだけど。
ああ
平成は終わってしまうんだなあ…と寂しくなった。
いつ見ても人々を安心させる、まあるい笑顔とやさしいお声。
最期の園遊会は強い雨が降っていたようにみえたが、変わらない笑顔。
国民の象徴として、どんな時も頑張ってくださったんだろうなあ。
感謝しかないなあ。
そう思わせる方だったなあ。
お会いしてみたかったなあ。と初めて思った。
そんな身分じゃないから今までは思わなかったけど…
あの笑顔を目の前で見てみたかった。
平成元年には、携帯電話もパソコンも持ってなかった。
平成は恐ろしいスピードで世の中が変わっていった。
(昭和を生き抜いた人も昭和でそう思ったのかもしれないが)
次はどんな世の中になるのだろうか。
何が進化するんだろう。
私は何年まで経験できるんだろう。