Gardenがーでん

ひとりの主婦の小さな世界 

早朝、お義母さんが飛び出した。

朝、5時頃お義母さんがベッドから飛び出してドスンとこける音がした。

「お義母さん大丈夫?」

「大丈夫大丈夫」

しかし、そのまま外へ出る音がする。

慌てて追いかける。

 

氷点下になろうという気温の中、薄着のパジャマのままだ。

 

「誰か来たのよ!」

もちろん誰もいない。

静止しても何度も外へ行く。

何度も引き戻す。

誰かが来たら教えるからと説得に説得を重ね

やっと寝てくれたのが1時間後。

 

私はずっと玄関前の部屋で待機。

 

トイレに行くのもこわい。

昨日もトイレに行く間、大事な書類を隠そうとしてはった。

 

お義父さんが倒れてから一気に認知症の症状が加速している。

きっと私やから気を使ってよけいなのかな。 

 

少しずつ家に散らばる書類を整理。

お義母さんが起きてきたらアウト。

 

お義父さんが肌身離さず身につけていた財布が見つかる。

きっと病院がお義母さんに渡したのであろう。

そりゃ渡すわな。

とりあえず発見できた。

 

お義父さんの病院へ弟夫婦といく。

お義父さんの脳はもうあかんらしい。

 

延命治療はしない。

 

 

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