Gardenがーでん

ひとりの主婦の小さな世界 

伯母の石鹸

旦那の使っている石鹸がチビてきた。

次の石鹸を出さねばなるまい。

 

今目の前でチビている石鹸は伯母の遺品だ。

伯母が亡くなってもう20年近くたつのでかなり古い石鹸ということになる。

 

彼女はたくさんの石鹸をクローゼットや箪笥に入れて香りづけとして使っていたようで、遺品整理の際にたくさん出てきた。

 

安い物から外国で買ってきたような物まで色々な種類の石鹸たち。

私は他の遺品と共に持ち帰った。

 

私も伯母のマネをして長い間クローゼットに入れていたのだが、最近断捨離をしている時に取り出してみるとあの心がふんわりするような香りはほとんど無くなっていた。

 

香りがしない石鹸。それも古い。悲しいが捨てるべきか…と思ったが、ウチにはいるではないか。泡が立てばなんでもよい男が!!!!

 

旦那用の石鹸にすれば良いではないか。

ちょうど切れていた所じゃないかと旦那の石鹸箱にソッと1つ置いた。

 

旦那は特に何も言わずに使っていて、少しずつ石鹸は小さくなっていく。

 

ある日ふと私はその石鹸を使ってみた。

驚いた事に微香ではあるが、良い香りがしたのだ!!

伯母の部屋を思い出した。

あの時開けたクローゼットの香り。

 

ああ

まだ生きていた。

 

伯母の香りは生きている。

 

伯母の思い出を使い切ろうと思う。

私しか価値がわからない香りだから。

 

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伯母の石鹸の一部です。

 

 

 

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